魔王の流儀~なぜ勇者を見逃し育てるのか?
皆さんこんばんは。在宅勤務&外出減のコンボで体重UPのむうみんです。
今回はRPGを遊んでいて気になる事について書きます。
皆さんRPGを遊んでいて疑問に思ったことはありませんか?
- どうしてラスボスは初めて会った主人公を見逃すんだろう?
- どうしてスタート地点からラスボスの所まで敵がだんだんと強くなるんだろう?
- どうして敵の作ったダンジョンに強い武器が置かれているんだろう?
実際の所は、シナリオの都合やゲームとしての楽しみを追求した結果なんでしょうが、どうしても違和感が残ることがあります。
妄想を駆使し、時には現実のビジネスシーンに置き換えて考察することで、納得のいく解釈を見つける事ができます(笑)
「そんな解釈もあるか。」位で気楽に読んでみて下さい。
皆さんのプレイ中の違和感が少しでも減ったら嬉しいです。
初登場時のラスボスは主人公を見逃す
今や多くのゲームで途中、何なら冒頭や序盤でラスボスが出てきます。
キャラクターとして魅力的なことが多いので早めに登場させたいのでしょうか。
テンプレ的なパターンだと
- 主人公の故郷が襲撃されるor冒険中に予期せぬ遭遇
- 負けイベント発生
- 見逃されるor幸運や仲間の犠牲で助かる
- 真の冒険のスタート!
て感じで見逃しが発生します。
まずラスボスが「刺激を求めている」パターンが多いです。
自分の人生の満足度向上のために伸びそうな人材をあえて残しておくわけですね。
「魔族VS人間で魔族側圧倒的有利」みたいな設定なら納得ですが、拮抗してるような世界観でやられるとボスとしての適性を疑ってしまいますね。
他には「後は任せた」と部下に託して立ち去ってしまうパターン。
たいてい部下がやられてしまう、うっかり逃がしてしまうわけですが、部下の育成のためを思ってだったり、他にやることがあったりして仕方なかった、と解釈する余地があります。
有能なワンマン社長が率いる企業でも、全ての案件を社長自ら担当することはできないし、組織論としてはやるべきでもないわけです。
この場合の問題は、案件(主人公)の難易度に見合った担当者をアサインできなかったことにありますので、ラスボスのマネジメントのミスと言えます。
でも大抵のゲームで失敗した部下は粛正されちゃうんですよねー。
完全にブラック企業です。
敵がだんだん強くなり主人公がほどよく成長する
ドラクエで言うところの最初の町の周りはスライムしか居ない問題です。
おかげで非力な主人公も少しずつ成長することができ最後にはラスボスを倒せるようになるのですが、なぜ最初から強い敵を配置しないのでしょう?
これは「効率的な人員配置」を考えた結果、と言えるでしょう。
序盤の町というのは最終ダンジョンから遠いことが多く、マーケットとしては重要ではありません。
そんなところにエース級の人材を投入するのはもったいないですから、新人だったり成績の悪い人材が飛ばされていくのです。
設定上「魔王を倒せるのは勇者の血を引く者だけ!」とかだと、採算度外視して最初から全力投入すれば良いと思うんですが(ドラクエ4はそんな感じ)。
「打倒勇者」以外に「支配した町の統治」などの目標設定もあるのでリソースが分散してしまうんでしょうね。優先順位付けが下手な気がします。
他にはラスボスに近づくにつれ周辺環境が過酷になるため、適応できる強靱な敵が増えてくる、と言う解釈も有りです。
ちなみに私が大好きなゲームの一つのルナティックドーンでは上記の概念が当てはまらず、町を出ると序盤からいきなりドラゴンに遭遇みたいなことが起こりえます。
ダンジョンで強い装備が手に入る
ダンジョンの中には宝箱が有り、その中には伝説のアイテムが眠っている。
ゲームをしているとこんなシーンが当たり前のように出てきます。
これを解釈する前提として、宝箱というのは記号的表現であり、本当に箱に入っている訳ではない、と言う概念をお伝えします。
以前に誰かが言っているのを聞いて「なるほどなあ」と思ったものです。
ゲームの表現上の制約により宝箱に入っているように見えているだけで、実際はただ床に落ちていたり、がらくたの中に隠されていたり、色々なシチュエーションが発生しているのです。
全てを表現することはできないため、見た目は宝箱に統一、テキストも「むうみんは宝箱を開けた。なんと伝説のつるぎを手に入れた!」に便宜上統一しているのです。
そう考えればもう違和感は殆ど無くなったでしょう。
- 道半ばで力尽きた先人が使用していた装備を拾っている
- 敵が保管している装備を強奪している
- 誰も気付かずに残っていたアイテムを見つけ出した
これであればファンタジーの世界ではごくごく普通のことですね(笑)
その他、ダンジョンの中にアイテムがあるのではなく、アイテムの周りにダンジョンを作った、と言うパターンもあり得ます。
「聖なる剣」のような主人公に手にして欲しくないが、自分たちも触れることができないアイテムを隠すために、周りを箱で囲み、ダンジョンを作って魔物に護らせているというわけです。
個人的にはソードワールドでの「古代魔法王国の住宅が今となってはダンジョンと化していて、当時は普通に使われていた道具なんだけど、現代では強力なマジックアイテムとして転がっている」という設定がゲーム的な整合性を上手く取っているなあと感じています。
とは言え、きっと魔王はそんなに考えていない
長くなったので今回はこの辺で。
別にこんなこと考えなくてもゲームは楽しいんですが、より楽しめるお手伝いができたなら嬉しいです。
それでは良いゲーム人生を!